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埼玉大会は明日です
大村はま記念国語教育の会の研究大会
【埼玉大会】が、明日に迫りました。



当日参加も可能です。どうぞ奮ってご参加ください。配布ずみの大会案内には記載されていませんが、「証言・元生徒が語る大村教室」(9時45分~11時05分)の登壇者は次の三人となりました。

羽島知之 〈新聞収集研究家〉 
昭和二十年代後半、目黒第八中学校の大村教室で新聞への強い関心が決定づけられる。用紙の入手も困難な中で、「八中読売」を仲間たちと発行。運動会の日には、会場でホットな号外を出し、伝えることの醍醐味を味わう。新聞への興味は以来変わることなく、日本一の新聞収集家となり、横浜の新聞博物館に貴重なコレクションを寄付、同館の収蔵品の中核となる。今回は、実際の「八中読売」のコピーを資料に、「教室と新聞」の原点が語られる予定で、NIE実践家にとっても聞きのがせない話となろう。

内海まゆみ 〈旧姓・小西 目黒第八中学校国語科教諭〉
大村はまの全集「大村はま国語教室」の読者にはなじみ深い生徒、小西まゆみである。彼女の学習記録の一冊「栄光」は、全ページが複製され、全集の別冊となっている。考え深く、誠実で、優れた観察者である彼女が伝える教室の真実、自己の成長の姿は、胸を打つ。内海が公の場で大村教室を語ることはこれまでほとんどなく、今回、どのような話が聞かれるか、非常に楽しみである。「明治・大正・昭和の作文の研究」という単元に関するものとなる予定。

苅谷夏子 〈旧姓・前田 大村はま記念国語教育の会事務局長〉
前田夏子もまた、大村の全集に登場する一人である。彼女の場合は、大村の晩年にその近くで仕事を手伝い、旅を共にするという日々があったことが、特異な点だろう。
本年8月に『評伝 大村はま』を上梓し、好評を得ている。今回の「証言」では、大村はまに学んだことと評伝を書くことのつながりを、執筆の際に使った資料をもとに話す予定。中学の国語教室で育った力が、どう「今」に結びついているのか。また、575ページを書き終わった今、見える大村はま像とは。興味深い。

埼玉大会の詳細は下の記事をご参照ください。当日、直接会場へお越しいただいても、大丈夫です。

また、後日、書き起こし記録が作成されます。2000円。お申し込みは、事務局まで。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com


大村はま記念国語教育の会へのご入会を歓迎します。
# by ohmurakokugo | 2010-11-12 12:21
大村はまへの入口 ネット版「はまかぜ」スタート
国語教師 大村はまが亡くなって5年。
代表的著作である『教えるということ』が書かれたのは昭和四十年代のこと・・・
しかし、大村はまの目指したもの、実践したこと、伝えようとしたことは、一向に古びる気配がありません。教えるという仕事、大人が子どもを育てること、子どものことばを育てることの本質的な部分は、おそらく、時代が変化しても揺るがないものなのでしょう。

教育現場は、種々雑多な用事に追いまくられ、時代のさまざまな問題にも迫られ、厳しい状況にあります。教員は自分の勉強に割く時間もエネルギーもお金もない、という声を聞きます。
けれども、厳しい時ほど、大事なことを大事にしないと、肝心な部分がむしばまれてしまう。
大村はまの示した「教える」という仕事の専門性は、厳しく、難しく、果てしないようにも思えます。手軽に役立つ、という種類のものではありません。けれども、人が人の子を育てるという仕事が、そもそも容易なはずがありません。簡便な、テンプレート的なやり方を求めるより、揺るがない軸を打ち立てることに、私たちは向かいたいと思います。難しくとも、そこを目指したい。

大村はまの思想と実践を検証し、受け継いでいこうとする仲間が、「大村はま記念国語教育の会」です。
年3回、会員に向けて会報「はまかぜ」を発行していますが、ネット版「はまかぜ」をスタートさせます。「はまかぜ」の記事の概要と、研究会などの情報、大村はまのことばなどを掲載していきます。

【最新情報】

第6回大村はま記念国語教育の会研究大会 埼玉大会 開催迫る

11月13日(土) 9時20分~17時 
 於・さいたま市民会館うらわ(浦和駅西口徒歩7分)
 主催・大村はま記念国語教育の会
 共催・日本国語教育学会(研究部) 南部国語の会
 後援・埼玉県教育委員会 さいたま市教育委員会

・講演 倉澤栄吉(本会会長・日本国語教育学会会長)
・研究1 証言「元生徒が語る大村教室」
    羽島知之(新聞研究家) 苅谷夏子(本会事務局長、『評伝大村はま』等の著者)
    内海まゆみ(目黒区立第八中学校教諭)    司会・中山厚子(本会常任理事)
・研究2 「エディターシップの視点から見た大村はま国語教育実践について」 
      寺井正憲(千葉大学)
・実践研究発表と協議
    江利川哲也(三俣小学校) 福田隆賢(埼玉大附属中) 諸井雅子(秩父高校)
    指導・桑原隆(早稲田大学) 
    司会進行・中村敏男(南部教育事務所主席指導主事)
・講演  「母、藤原ていと大村はま先生との心の交流」   
      藤原咲子氏 
       (新田次郎と藤原ていの長女。著書に『父への恋文』『母への詫び状』)
・講演  野地潤家 (広島大学名誉教授 本会理事)
・展望  安居總子 (本会理事長)

 かつて昭和の初めの諏訪高等女学校で、大村はまは若き女教師であり、その生徒の一人が、のちに『流れる星は生きている』の作者となった藤原ていであった。終戦の混乱の中、満州新京から、二人の男の子の手を引き、生まれたばかりの女の赤ちゃんを背負って、日本への脱出を目指したてい。朝鮮半島を南下する極限の旅にあって、精神的な支えとして思い起こされたのは、大村はまの厳しい生き方であったという。
諏訪高女時代の大村はまと藤原ていの交流は、ていのノートに残されている。ていの背に負われて帰国した咲子氏がそれを語る。注目したい。


   大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com
       
# by ohmurakokugo | 2010-11-02 16:11
  

大村はま記念国語教育の会のネット版会報。国語教師・大村はまについて、知り、考え、試し、自分の力にしたいと集まった会。ご入会を歓迎します。お問い合わせは hokokugo@gmail.com まで。
by ohmurakokugo