久しぶりにテレビで見る大村はま
お知らせです。ひさしぶりに、テレビの画面に大村先生が登場します。もちろんNHKのアーカイブに残っているものの再放送ですが、それでもなんとなく嬉しいですね。

番組タイトルが「あの人に会いたい」というのも、また、私たちの心情に添うものですね。
また、大村浜先生に会って、いろんなことを聞きたい、話したい、聞いて欲しい。教えてほしい・・・

12月14日(火) 14:45~55 
NHK BSハイビジョン 「あの人に会いたい」



短い番組ですが、予約録画でもしましょうか。
[PR]
# by ohmurakokugo | 2010-12-10 20:24
埼玉大会 参加者の声
 引き続き、11月13日の埼玉大会に参加してくださった方の感想をご紹介する。若い頃に、大村はま先生のことばを直接聞いた世代の校長先生である。現場で日々、一心に子どもに向き合っている方ならではの受け止めが印象深い。


         「ほんとうのかかわり」
                         深谷市立桜ヶ丘小学校 手計 茂
  
 人は、ほんとうの人とのかかわりの中で、ほんとうの人になっていく。
このことをさらに強く実感した、平成二十二年十一月十三日(土)であった。場所は、埼玉県のさいたま市民会館うらわ。
 このことに関連して、二点触れてみたい。
 一点目は、当日、心強く打たれ、学校で児童・生徒とかかわるときの指針としたい言葉とその振り返りをしてみたい。
 二点目は、今、私なりに、学校で考えておきたいことである。
 まず、一点目であるが、順不同で羅列したい。 ①書くことというと、大村先生の「中学作文」がすぐ思い浮かぶ。登壇された教え子の内海さんが、「五つの夜」(漱石の夢十夜を意識されていたようだと話された)を紹介された。この中で、別の人物になる(このときは、母の友だちになるとされたが)ことで、書く視点がさらに広がったと話されたが、改めて合点が行った。さらに、書きだしと結びまで触れたことに、胸が熱くなった。実践の要諦の一端だと我が意を得た。
 ②同じく教え子の苅谷さんの次の言葉。「材料に電圧をかけて、混ぜて息を吹き込む」。しかも、それを有機的なものにし、創造と意欲のエネルギーにすること。
 これらに四苦八苦して、思いどおりに、書かせられない私としては、教え子がそれを受け止めていたことに改めて驚嘆・尊敬する次第である。
 二点目は、「てびき」のことである。
 「学習のてびき」はまさに、見通しと振り返りの具体的なものであり、学習の原点だと感じた。
 学習指導要領で強調されているが、すでに大村先生が実践されていたことに敬意である。
 さらに、今の学校は「生活のてびき」「人間関係のてびき」が求められている。
 発達障害(傾向)と言われる、児童・生徒への対応がその一例である。これらの子どもたちは、概して、言語による自己表現が苦手である。感情の表わし方を知らない。自分の思いや願いをうまく伝えられない。そのために、攻撃的になるか、自己否定による多くの行動をとることが多い。
 学校では、この子どもたちの心根や心持を汲み取って接している。
「それは、こういうことなの」「こう言いたかったんじゃないの」などと言語化させている。しかし、トラブルは絶えない。
 「それでも」という接続詞を唱えて、育てるしかない。ほんとうのかかわりを求めている。
[PR]
# by ohmurakokugo | 2010-12-08 16:54
埼玉大会 参加者の声
 11月13日に開かれた大村はま記念国語教育の会第六回研究大会【埼玉大会】を、何回にも分けてお伝えしているが、今日は参加者の声が届いたので掲載する。さまざまな人が、それぞれの関心とバックグラウンドを持って参加なさっていたことが、今さらながら思われる。


「大村はま記念国語教育の会研究大会」に参加して              
                筑波大学内地留学生(長野市立塩崎小学校) 依田 学

 倉澤栄吉先生が文教大学で教鞭を執られていた頃、学生だった私は、倉澤先生に連れられて大村はま先生の講演を聴いた。今、考えてみるとそれは「大村はま国語教室の会」であったのだと思う。薄れゆく記憶の中で今でも覚えているのは、受付で倉澤先生が、「学生がお金なんて払わなくていい」とおっしゃり、数名いた学生全員分の会費を払ってくださった後に、「その分、代わりに本を買って勉強しなさい」と言われた一言である。
 あの時私は、倉澤先生に払っていただいた会費分のお金でちゃんと本を買ったのだろうか。勤勉な学生とは対極にいた私は、きっとその貴重なお金を何か他のことに遣ってしまったのだろうな…と思う。
 あれから二十年近く経ち、今年、「大村はま記念国語教育の会」に参加させていただいた。
 現在、私は、長野県から長期研修派遣生(内地留学)として、筑波大学にいる。甲斐雄一郎先生のもと、研究と言えるほど立派なものではないが、大村先生の「てびき」について学んでいる。
 そんな私にとって、研究大会での一日は大変貴重なものであった。小西まゆみさんの学習記録とにらめっこしている日々の私にとっては、内海まゆみさんのお話がとても印象に残った。寺井正憲先生からは、「エディターシップ」や「インベンション」といった大村先生の実践を見るひとつの新たな視点をいただいた。また、午後の藤原咲子さんの講演は、信州人である自分をどこか誇らしく感じながら貴重なお話に聞き入った。
 「その分、代わりに本を買って勉強しなさい」という倉澤先生のことばを思い出しながら、遅ればせながら何とかそのことばに応えたいと、気持ちを新たにした一日であった。

大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com
     
[PR]
# by ohmurakokugo | 2010-12-04 16:26
埼玉大会報告の続き 寺井正憲氏の研究発表編
昨日は熊谷研究会のお知らせを掲載したために中断したが、埼玉大会の報告に戻る。

寺井正憲・千葉大学教授の「エディターシップの視点から見た大村はま国語教育実践について」と題する発表である。

d0189402_1253515.jpg


 外山滋比古氏は『新エディターシップ』(2009年)の後書きで、エディターシップについて次のように言う。
「技術、作業としての編集とは別に、編集の精神、理念といったものがあるという考えは自分にとって一つの開眼であった。編集の機能を考察してそれをエディターシップと呼ぶことにした。考えを進めていくうちに、エディターシップはなにも編集関係者に限るものではない。われわれ人間はすべて、編集をしない、意識しないエディターである、という考えに到達した。」
 この「エディターシップ」が、今発表のキイワードであった。以下、概要である。


 近年、読むことの学習指導は、テクストを読み取る学習指導から、学習者がテクストを受容しつつ自らのテクストを新たに産出する学習指導へと転換しつつある。テクストの破壊から組織という過程は、情報を編集する行為、あるいはそのアナロジーとして理解することができる。
 エディターシップという概念装置を持ち込むことで、多様なメディアを前提とした読む活動と表現活動を統合的に結び付けた読むことの学習指導論を構築することが可能となろうし、授業づくり全般をとらえなおす視点を提供するであろう。また、学習者は、編集過程を常に企画構想し運営調整する、言わばエディター(編集者)としての役割を担うことになる。そのような役割を担わせることが、学習者を戦略的な言語運用者足らしめ、自らの目的を自律的に実現するために、思考や認識の方法を含んだ種々の編集方略を操作的に活用する言語運用者、言語生活者として育成することになろう。
 国語学習や授業づくりをエディターシップに基づくものとしてみようとするとき、単元学習による授業はその最たるものと言ってよい。研究の出発点として、単元学習を推進した大村はまの国語教育実践を見ることの価値は大きいと見なされる。大村の国語教育実践は、資料や情報の編集、言語語活動や能力、学習者の組織ということももちろんだが、何よりも言語生活者が能動的に生きていくために必要なエディターとしての資質や能力、態度を育成するように見受けられる。大村はまの国語教育実践のどれをどう選択し、新たに編集して継承するのか。そのことを意識して今後も研究に取り組んでいきたい。
  
       *  *  *  *  *

 具体例を豊富に挙げながら、エディターシップという新しい眼鏡越しに大村実践を読み解いていただく発表だった。即座に理解するには難しい部分もあったが、じっくり考える契機をいただいた実感があった。
 ここに掲載出来なかった詳細は、埼玉大会書き起こし記録( 大会実行委員会が作成し、2000円でおわけする予定)をご覧いただきたい。


午前の部の最後は、内池三郎氏による和歌披講があった。古式に則り、美しい装束と響く声で、自作の和歌、「大村はま先生を偲びて」を詠んでくださった。和歌披講は600年ほどの歴史のある言語文化であるという。和歌が、書き文字でなく、読み声で伝えられた時代を想像させる力があり、参加者はみな、しんと聞き入ったものであった。
 
  言の葉の学びにひたる子等ありて 教への道は尊かりけり   三郎

d0189402_135935.jpg


 
[PR]
# by ohmurakokugo | 2010-12-04 12:30
熊谷地区研究会 この週末に
12月5日(日)の午後、埼玉県熊谷市において、日本国語教育学会の熊谷地区研究集会が開催される。
大村はま記念国語教育の会は例年、この会を共催してきた。熊谷の地は、大村はまが何度か訪れ、熱のこもった講演・指導をした地である。その熱は、おそらく熊谷地区のみなさんになんらかの影響を与えつづけているにちがいない。当日参加も受け付けているので、ご参加を。

主催・日本国語教育学会・むさし野国語の会
日時・12月5日(日) 13:30~16:30
場所・埼玉県熊谷市「熊谷市男女共同参画センター」会議室
       (JR高崎線 熊谷駅ビル ティアラ4階) 
日程・
 受付 13:00~
 開会行事 13:30~
 研究発表 13:40~
   ・ 「相手意識」に重点を置いた書くことの学習指導  深谷市立豊里中 神田さおり
   ・ 研究協議
   ・ 指導                        筑波大学・本会理事  甲斐雄一郎 
 講話 14:50~
     「授業をつくる ―聞く・話す・コミュニケーション―」  本会理事長  安居總子
 講話 15:10~
     『評伝 大村はま』をめぐって                本会事務局長 苅谷夏子
 講演 15:40~
     「言語生活と言語文化」             早稲田大学・本会理事 桑原 隆
 閉会行事 16:20~ 

参加費は資料代として1000円。
終了後は、17時より懇親会が予定されている(参加費5000円) 
会場では『評伝 大村はま』が特別価格で販売される。

大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com    

                             
[PR]
# by ohmurakokugo | 2010-12-02 16:59
  

大村はま記念国語教育の会のネット版会報。国語教師・大村はまについて、知り、考え、試し、自分の力にしたいと集まった会。ご入会を歓迎します。お問い合わせは hokokugo@gmail.com まで。
by ohmurakokugo
プロフィールを見る
画像一覧
カテゴリ
全体
未分類
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
画像一覧