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学習記録を書くということ
 大事なことは、これを書きながら育った、あなたの身についた力です。…それがたいせつです。書いたものは紙くずになっても、それを書いたあなたの、身についた書く力、考える力、まとめる力、そういうふうなものは、この紙に書かれた学習記録とは別の値うちとして、あなたのたいせつな、生涯の持ちものです。
 記録は、あんまり、役に立つか立たぬかって、つきつめないで書いたほうがいいと思います。…書くことそのことが、書くその人の力ですから。それを書くことによって自分が育つからです。もうそれで書き手としてはじゅうぶんです。それがほんとうに役に立たない、もうふたたび見ることのないものであろうとも、役に立とうとも、そんなことはいくら考えてもわからないことです。確実なのは、ただ、書いた自分の身についた「書く力」だと思います。

                               『大村はま国語教室』
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by ohmurakokugo | 2011-06-09 08:21
ゼロならいいですが、マイナスになるのではないか
下手な発表を黙って聞いているかたがあるのですけれども、ああいうことはいけない、どっちのためにもだめだということをわかってほしいと思います。話し手のためにもむごいことですし、聞き手にはくだらないことです。なんのためにこの発表をさせたのか、教育効果がゼロ。ゼロならいいですが、マイナスになるのではないか。
                             『大村はまの国語教室』より

 
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by ohmurakokugo | 2011-06-08 14:09
賛成のとき、賛成と言うことから
 積極的に言うという気構えは持っているのだけれど、なにか言おう言おうと思うだけで、言うべきことがなかなか思い浮かばないという人もあるでしょう。そういう人は、こうしてごらんなさい。自分からよい意見を言おうというよりも、ほかの人の言うことをよく聞いて、その人の意見に賛成だったときに、賛成だということを、はっきり言うことから始めるといいのです。
                              『やさしい国語教室』
 

 今週土曜日は浦和で国語教育研究会があります。ほかの人の言うことをよく聞いて、賛成だったときに賛成とはっきり言い、賛成できないときに疑問を口にする、その絶好のチャンスです。ご参加を!
 当日受付もできますが、本会事務局アドレスに参加申し込みいただけると、受付が簡単です。

 平成23年度第13回国語教育研究会

【主  催】日本国語教育学会・南部国語の会
【共  催】大村はま記念国語教育の会
【日  時】平成23年6月11日(土)9:20~17:00
【会  場】浦和コミュニティセンター 第15集会室 浦和駅東口パルコ9階(徒歩1分)
◇研究主題 「豊かで確かなことばの力をはぐくむ国語教育の創造」
―豊かな言語活動が拓く国語単元学習の展開―                           
           
○研究1 実践研究発表・協議 (9:30~12:20)
提 案  
さいたま市立本太小学校           米玉利優子
前さいたま市立原山中学校               越智 宏明
埼玉県立浦和西高等学校              加藤 和江
司  会   山下 直(文部科学省教科書調査官)
指導講評
(小)武井悟(さいたま市立大牧小学校長)萩原昌好(前十文字学園女子大学教授)
(中)中村敏男(南部教育事務所主席指導主事)山下 直(文部科学省教科書調査官)
(高)熊谷芳郎(聖学院大学准教授) 石塚秀雄(日本教育大学院大学)  
           

○研究2 証言「元生徒が語る大村教室」             (13:10~14:20)
苅谷夏子(大村はま記念国語教育の会事務局長)
内海まゆみ(東京都目黒区立第八中学校)
司会 中山厚子(日本国語教育学会・大村はま記念国語教育の会常任理事)

○講演1 言語生活と言語文化            
桑原  隆 (早稲田大学教授)         (14:20~15:20) 

○講演2『国語教室の実際』に学ぶ国語科の授業づくり     (15:30~16:40)  
水戸部修治(文部科学省 教科調査官)

○展望   大内 敏光 (日本国語教育学会常任理事)   (16:40~16:55)



 大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com  

 
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by ohmurakokugo | 2011-06-07 13:41
せみが鳴くくらいにしか思っていない
 「勉強しなさい」などというのは、ことばのなかに入らないことばだと思っています。子どもたちはしょっちゅう聞かされていますので、せみが鳴くくらいにしか思っていないようなことばです。…勉強させたいとき、「勉強しなさい」というのが、一番駄目。    
                                『教室に魅力を』より

 「ことばのなかに入らないことば」というのが、実際、世の中にはけっこうな割合であるようだ。せみが鳴くくらいの雑音でしかないことば。ほとんど意味をもたず、「うるさい」と思われるだけかもしれないことば。言った本人だけが、満足することば。だれにも届かず、消えていくことば。

 ・・・聞く側として考えると、「まったく、そんなことばが多いものだ」と、いっそおもしろく思うくらいだ。

 ・・・言う側として考えると、呆然とする。私の発することばの何割が、雑音となっているのか?恐ろしい。
 
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by ohmurakokugo | 2011-06-06 06:55
たじろがなければ
 大村単元というものはいってみればいつも哲学的な意味での不安にかられている。未来に向いていますから。安心ということはない。…全部初めてなんだから、いつも不安にさいなまれていますね。不安にさいなまれて、それにたじろがなければ、人間の精神は充実するでしょう。そこに張りというものが出てくる。                  
                           倉沢栄吉 旧会報「はまゆう」より


大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します


 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
 関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。
 被災地支援募金もしております。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com      

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by ohmurakokugo | 2011-06-03 07:07
捨て身
 …この「献身」とか「捨て身」とか、こういう言葉は、別の言葉に言い換えるということで教えることができないと思います。・・・どういうことなのか、体験の感じでのみこませたいのです。大げさな言葉で言いますと、ひとつの言葉がしっかりと身に付くということは、ひとつの人生を開いたようなものではないかと思ったのです。

                              『授業を創る』 国土社より

 大村はま先生が、戦後の混乱期に、産声を上げたばかりの新制中学校に自ら飛び込んだのは、「捨て身」といっていいくらいの気持ちだった、と後に語っている。敗戦、占領、戦争への悔い、民主主義への希望、子どもたちへ託す気持ち、それらを思ったときに、「捨て身」と表現するほどのせっぱ詰まった思いで、新しい教育にかけた。

 そういう時に使われた「捨て身」というようなことばを、辞書的に、「身を捨てるような気持ちで、全力を出して事にあたること」(大辞林)などと言い換えれば、わかったことになるのか。飲み込ませることができるのか。このことばをうまく使った短文が作れたら、それで合格か。

 大村はまは、ちがう、という。こういう重い概念こそ、「体験の感じでのみこませたい」「ひとつの人生を開いた」ような深さにおいて、わからせたい、という。
 だから、たった一つのことばを飲み込ませるためだけに、一つの物語と出会わせたりしていた。そうやって出会ったことばは、忘れるも、忘れないもない、一生のもちものになる。
 そんなふうにことばを育てていた大村はまにとって、国語教師の仕事は、「捨て身」になるだけの甲斐のある、大事な、また楽しい仕事だった。

 大震災後の今、きっとさまざまな場所で、捨て身で働いている人がいるだろう。無我夢中で、前のめりで、自分のことを計算に入れることも忘れて、目の前の仕事に没頭しきっている人たちが、きっと世の中をじりっと前に進めるのだろう。
 その姿を子どもに指し示して、「あれが『捨て身』だ。あの姿を『献身』というのだ」と教えてやりたい。

 被災地の先生方に大村はまの本を届けよう!  
 私たちは、教えることを仕事とする人たちを励まし、勇気づけ、叱り、誇りの原点を示す大村はまの著書を送る活動をしています。ご賛同いただける方は、下記の郵便振替口座までご寄付をお願いします。
00390-5-17826 
大村はま記念国語教育の会  


お問い合わせは大村はま記念国語教育の会事務局 hokokugo@gmail.com までお気軽に!
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by ohmurakokugo | 2011-06-02 17:56
今、何ができるか
東日本大震災の年に
  この会だからこそできること
      ―被災地の先生方への支援を―


 さまざまな災害はこれまでも人を苦しめてきた。しかし東日本大震災にともなう被害の甚大さ、深刻さは多くの人の想像を超え、「未曾有」ということばが繰り返し使われることになった。二ヶ月半経った今、希望の芽は芽吹きつつあるがまだまだ小さく、道は遙かに遠い。

 大村はまという人を敬愛し、なにかを学ぼうと集った私たちである。また、若い日から常に子どもたちに視線を向け続けた倉沢栄吉先生を会長に頂く私たちである。そういう私たちは、この惨状を前にして何かできないのか? 大村先生が今、生きていらしたら、何をなさっただろう。倉沢先生が壮年期でいらしたら、どうなさっただろう。相談のために常任理事会が開かれた。
 小さな非力な会ではあるが、何もしないのは、辛い、悔しい――そういう気持ちがどうして残り、特に何もしないという結論を出せなかった。大震災からすでに二ヶ月以上が経ち、おそらく会員のみなさんは、すでに赤十字などの募金にご協力なさっておいでだろう。今さら、という気持ちを持たれることも予想される。しかし、この会だからこそできることがあるのではないか―。

 被災地の教育現場は、多くの困難を抱え、それでも前に進もうとしている。子どもたちが被災者であることは誰でも注目するが、教員もまた被災者である。どれほどの困難、負担を負っていることだろう。がれきの残る町で教室を営む人を、大村はまのことばは勇気づけ、また、大事なことを示してくれるのではないか。敗戦後の深川一中で、目黒八中で、大村先生が無我夢中で取り組んだことが、今こそ、重要な指標となるのではないか―大村はま記念国語教育の会の私たちは、そのことには確信がある。
 そこで、常任理事会は次のような活動を提案する。

被災地の学校の先生方に、『新編・教えるということ』(筑摩書房)『灯し続けることば』(小学館)『大村はまアルバム』(大空社)を何冊かずつセットにしてお送りする。出版社にはご協力をお願いし、割引価格でご提供いただく。その費用は、会員有志による寄付金でまかなう。
 
 ご賛同いただいた会員各位には、平成二十三年度会費納入の際、任意の額の寄付金を添え、その合計金額をお振り込み下さるよう、お願い申し上げる。(たとえば千円の寄付をお考えの場合、会費四千円に千円を加算し、計五千円を納入していだくことになる。事務局で寄付金分をとりわけ、合算し、それを資金として右記の活動を実行する。活動の結果は、次号「はまかぜ」でご報告する。本の送り先は、被災地の教育委員会などが公表している情報を元に選択する。
 

 このお知らせは、明日、発送予定の会報にも掲載され、振り込み用紙も同封されている。
 一日も早く本をお届けできるよう、ご賛同いただける場合は、六月中に会費・寄付金のお振り込みをいただけるよう、お願い申し上げる。七月以降のご寄付分は、第二期として発送する。

 会員外のご寄付も歓迎したい。被災地に心を届ける一つの方法としてどうぞ。振り込み口座は下記の通り。通信欄に、「被災地へ大村はまの本を」募金とお書きください。

 郵便口座 00390-5-17826 
大村はま記念国語教育の会

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by ohmurakokugo | 2011-06-01 12:22
  

大村はま記念国語教育の会のネット版会報。国語教師・大村はまについて、知り、考え、試し、自分の力にしたいと集まった会。ご入会を歓迎します。お問い合わせは hokokugo@gmail.com まで。
by ohmurakokugo
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