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大村はまのことば  ―高いもの―
 「アナウンサーの話すのをね、ニュースでもいいですよ、聞いてごらんなさい。はじめはね、たいしたことないな、自分とそう違わないなって、思うものですよ。それが、だんだん聞いていると、自分とは、とっても違う、たいへんうまい、と目がさめたように感じることがあるでしょう。この違いに、ほんとうに気がついたとき、それが、あなたが、そのアナウンサーとあまり違わないレベルにとどいた時ですよ」(NHK秋山さんの話)
 自分が高くならないと、高いものは、わからないもののようですね。


                         『やさしい国語教室』より



自分が高くならないと、高いものは、わからない・・・。怖いことばであるし、途方に暮れるようなことばでもあるが、だからこそ、励みにもなることばではないか。
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by ohmurakokugo | 2011-06-28 21:55
大村はまのことば ―なにを心配するか―
 ことばが悪いとよく人が言うでしょう。悪いというのは、そんなに心配しなくても、大人になって、赤恥かいて、たいてい直っていきます。ですからそんなに先生が、箸の上げ下ろしみたいにことばづかいを直したりする必要はないと思うのです。その証拠に、ここに若い男の先生がいて、私がいたとするでしょう。そうするとここへきた子どもは、絶対大丈夫、その若い先生と私とで、ことばづかいはきちっと違っています。そんなに利口だし、そんなに機敏なんですから、ことばづかいなどと心配しなくても、普通の人は大丈夫だと思っています。
 そうでなくて、本当にいやだと思うのは、心配に思うのは、ことばの貧しさです。表現することばが貧しいことです。これはほんとうに、人間の貧しさを表しているのではないでしょうか。考え方が浅くなったり、感じ方が鈍くなったり、荒くなったり、そういうことになっているしるしだと思うのです。


                        『教室をいきいきと』より



大村はま記念国語教育の会 事務局
 hokokugo@gmail.com

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by ohmurakokugo | 2011-06-27 22:02
大村はまのことば ―あの時期には―
 あの時期には、しゃれたことばが大好きなんです。よくわからないけれども、何かきりっとしたようなしゃれたことばで、得体が知れないけれども、きついことば、そういうのが好きなんです。それをどこかで聞き覚えると使ってみるのですが、使ってみると誰かが拍手するのです。そうするとますますうれしくなる。それは担任の先生をひっくり返すほどひどいことばであったとか、そういうことがあります。

                    『国語教室の実際』渓水社 
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by ohmurakokugo | 2011-06-24 16:54
大村はまのことば ―なまなましいところをわからせる―
 なま身の先生が、そこに同じ呼吸をしながら生徒といるということのいちばんの効果は、なまなましいところをわからせることではないか

                        『大村はまの国語教室 2』小学館



こんどの日曜は、山形市で通称「さくらんぼ学会」で知られる研究会が開かれる。今回で第二十七回となるこの会には、長く大村はま先生、倉沢栄吉先生がそろってご指導に赴き続けた。今年も、さくらんぼは熟し、研究会の準備も進んでいる。お問い合わせなどは、本会事務局まで。

第二十七回 日本国語教育学会山形県支部研究会
【主催】日本国語教育学会山形県支部
【共催】大村はま記念国語教育の会  日本国語教育学会
【日時】6月26日(日)午後1時~5時
【会場】山形市霞城公民館・総合学習センター
                          
◇次  第  
○挨 拶 鈴木 栄三(山形県支部会長)
倉澤 栄吉(本会会長)           
○実践発表 「活用力を育てる国語学習の展開」
清野真美子(山形大学附属小学校)
井上麻美子(長井市立平野小学校)
池田 真弓(大石田市立大石田中学校)  
○全員参加による実践発表についてのワークショップと報告
○実践発表、ワークショップで出された課題についての指導・助言
佐藤昌彦(山形県指導主事)江川久美子(作矢沢小教頭) 
加藤咲子(村山教育事務所指導主事)
○「東日本大震災から何をいかに学ぶか」
片桐理子(山形市立宮浦小校長)西村仁美(山形市立高楯中校長)平塚志信(山形県立谷地高)
助言者・苅谷夏子(本会事務局長)阿部和久(山形県教委教育次長)

 会費・資料代は二千円。当日参加も可


大村はま記念国語教育の会事務局 
hokokugo@gmail.com 

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by ohmurakokugo | 2011-06-21 16:25
大村はまの仕事を受け継ぐには
 大村先生の単元学習を形骸的に模倣することの無意義については、もう多くの人たちが言及している。私もまったくその通りだと思う。しかし、今日、大村方式の灯を絶やすことなく、後代に伝承するためには、もはや形式からでもいい、とにかく大村方式をなぞることを通して、少しでも多く、その精神を理解していくという方とをたどることが急務であるように思われる。

              井上敏夫・元埼玉大学名誉教授 「はまゆう」より



大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com   
  
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by ohmurakokugo | 2011-06-20 21:17
大村はまのことば―よりかからない―
 話し合いをしていく時に、自己の確立していない人たちの、寄りかかりあいになるのでしたら、そういう話し合いはおことわりだという気がします。                                             
                            『教えながら教えられながら』
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by ohmurakokugo | 2011-06-16 23:07
大村はまのことば  ―個性―
 やっぱりいろいろなことをやらせてみなければ、いろいろな子どもたちをとらえることができません。その子の長所とか特色とかが現れるような場面のなかで見てやらないと、その子はとらえられないだろうと思うんです。同じものをやらせて、そこから出てくる違いから見える個性なんていうのは、本当にちょっとしたものにすぎないように思います。
                         『自伝 日本一先生は語る』より


大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
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by ohmurakokugo | 2011-06-15 23:24
教師の仕事の成果を見ることはできるか
 教師の仕事は、その成果をすぐ自分の目で見ることができるものとできないものがある。そして、できないものの方が多く、また、根本的な大切な成果ほど見ることができないようである。あまりに自然で、人間の根本を培っている仕事は、その人のなかにとけこみ、だれの、なにのおかげともなく、その人のなかに生まれた力になっているのであろう。
                      『かけがえなきこの教室に集う』小学館


 6月11日(土)浦和にて今年の国語教育研究会が開かれた。午前中は、小中高の先生方の実践研究発表があり、フロアからの率直な質問と発表者からの応答、指導者からの的確な質問、と、プロの集団らしい研究会になった。
 午後の一番は、大村教室の生徒だった二人が、学習記録や手引き、語彙指導などを振り返った。その二人の中にとけこんだ「教育成果」は、参会者の目に映っただろうか。自然にとけこんだものの中に、大村はまのした仕事を見ようとすることは、難しいが、おもしろい。
 桑原隆・早大教授は、あたらしい単元課題の提案を、幅広い、豊富な資料とともに示してくださった。初めて知る資料に、会場は思わず引き込まれた。
 水戸部修治・文部科学省初等中等教育局教科調査官は、大村はまの『国語教室の実際』から、下記の部分を引用なさって、そこから国語科の授業作りについて、非常に具体的に例示してくださった。

 「第一に大切なことは、それぞれの文章を読む生きた目的がなければならないということです。ここに一つの文章があるから、読むことにするというのではなく、何かを求めて読むという姿勢を作れるかどうかということが、この「読む」ことの指導の成功するかしないかの分かれ目だと思います。」
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by ohmurakokugo | 2011-06-14 12:50
むなしいことをむなしいとも思わないで
自覚を持った、求めている子どもが話しているときに、いろいろのやり方というか、話し方のことを話せば、それはもう乾いている土が水を吸うように、喜んでその、私のいわゆる話し方に関する注意というのを聞くでしょうし、また、聞きたいとも思うでしょう。けれども、それほど話したいと思わないことについて、それを上手に話すこと、相手を説得する方法など聞いていても、まことにむなしいと思うのです。そのむなしいことをむなしいとも思わないで、先生が「話し合いをしなさい」と言うから話している、といったようなことになるのです。
                        『大村はまの国語教室』小学館


 話し合いは、伊達や酔狂でするのではなく、話し合ってなんとか知恵と力を集め、考えをまとめ、道を探り、前へすすまなければならないから、話し合う。
 こんな困難を抱えた今こそ、よい話し合いが必要であるのに、いっこうにうまくいかない。なぜだろう。話し合うことの教育が、結局、成功していないということだろうか。まことにむなしい。
 サイト管理人は、4度目の石巻から今日戻ってきた。震災後3ヶ月を迎えた被災地の深い疲労感。3ヶ月たって、さらにはっきりと見えてきた被害の甚大さと復興の難しさ…。話し合いが大事であるのに。

 
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by ohmurakokugo | 2011-06-13 23:32
自戒
 学習記録というのは怖いものでして、先生の失敗をいかんなく表しているといえると思います(笑)。冷や汗をかきながら見ました。「あのことを、あの人はこうとったのか」と思いますと、ほんとうに悲しかったですね。どうしたのか、なぜなのかと思って、心配いたしました。ですから、学習記録は、教師が自戒していくためにも大切なてびきでした。                          
                          『大村はまの国語教室 3』小学館
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by ohmurakokugo | 2011-06-10 11:41
  

大村はま記念国語教育の会のネット版会報。国語教師・大村はまについて、知り、考え、試し、自分の力にしたいと集まった会。ご入会を歓迎します。お問い合わせは hokokugo@gmail.com まで。
by ohmurakokugo
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