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大村はまの仕事を受け継ぐには
 大村先生の単元学習を形骸的に模倣することの無意義については、もう多くの人たちが言及している。私もまったくその通りだと思う。しかし、今日、大村方式の灯を絶やすことなく、後代に伝承するためには、もはや形式からでもいい、とにかく大村方式をなぞることを通して、少しでも多く、その精神を理解していくという方とをたどることが急務であるように思われる。

              井上敏夫・元埼玉大学名誉教授 「はまゆう」より



大村はま記念国語教育の会への
          ご入会を歓迎します

 年会費は4000円(入会金不要)。 年一回の研究大会を開催。そのほか小さな研究会も随時各地で開催しています。会報「はまかぜ」を年3回発行。研究会の記録、お知らせ、会員による大村研究、実践記録、大村はまや国語教育などにまつわるエッセイなどを掲載。
関心をお持ちの方は下記の本会事務局までご連絡を。

大村はま記念国語教育の会事務局
 hokokugo@gmail.com   
  
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by ohmurakokugo | 2011-06-20 21:17
大村はまのことば―よりかからない―
 話し合いをしていく時に、自己の確立していない人たちの、寄りかかりあいになるのでしたら、そういう話し合いはおことわりだという気がします。                                             
                            『教えながら教えられながら』
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by ohmurakokugo | 2011-06-16 23:07
大村はまのことば  ―個性―
 やっぱりいろいろなことをやらせてみなければ、いろいろな子どもたちをとらえることができません。その子の長所とか特色とかが現れるような場面のなかで見てやらないと、その子はとらえられないだろうと思うんです。同じものをやらせて、そこから出てくる違いから見える個性なんていうのは、本当にちょっとしたものにすぎないように思います。
                         『自伝 日本一先生は語る』より


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by ohmurakokugo | 2011-06-15 23:24
教師の仕事の成果を見ることはできるか
 教師の仕事は、その成果をすぐ自分の目で見ることができるものとできないものがある。そして、できないものの方が多く、また、根本的な大切な成果ほど見ることができないようである。あまりに自然で、人間の根本を培っている仕事は、その人のなかにとけこみ、だれの、なにのおかげともなく、その人のなかに生まれた力になっているのであろう。
                      『かけがえなきこの教室に集う』小学館


 6月11日(土)浦和にて今年の国語教育研究会が開かれた。午前中は、小中高の先生方の実践研究発表があり、フロアからの率直な質問と発表者からの応答、指導者からの的確な質問、と、プロの集団らしい研究会になった。
 午後の一番は、大村教室の生徒だった二人が、学習記録や手引き、語彙指導などを振り返った。その二人の中にとけこんだ「教育成果」は、参会者の目に映っただろうか。自然にとけこんだものの中に、大村はまのした仕事を見ようとすることは、難しいが、おもしろい。
 桑原隆・早大教授は、あたらしい単元課題の提案を、幅広い、豊富な資料とともに示してくださった。初めて知る資料に、会場は思わず引き込まれた。
 水戸部修治・文部科学省初等中等教育局教科調査官は、大村はまの『国語教室の実際』から、下記の部分を引用なさって、そこから国語科の授業作りについて、非常に具体的に例示してくださった。

 「第一に大切なことは、それぞれの文章を読む生きた目的がなければならないということです。ここに一つの文章があるから、読むことにするというのではなく、何かを求めて読むという姿勢を作れるかどうかということが、この「読む」ことの指導の成功するかしないかの分かれ目だと思います。」
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by ohmurakokugo | 2011-06-14 12:50
むなしいことをむなしいとも思わないで
自覚を持った、求めている子どもが話しているときに、いろいろのやり方というか、話し方のことを話せば、それはもう乾いている土が水を吸うように、喜んでその、私のいわゆる話し方に関する注意というのを聞くでしょうし、また、聞きたいとも思うでしょう。けれども、それほど話したいと思わないことについて、それを上手に話すこと、相手を説得する方法など聞いていても、まことにむなしいと思うのです。そのむなしいことをむなしいとも思わないで、先生が「話し合いをしなさい」と言うから話している、といったようなことになるのです。
                        『大村はまの国語教室』小学館


 話し合いは、伊達や酔狂でするのではなく、話し合ってなんとか知恵と力を集め、考えをまとめ、道を探り、前へすすまなければならないから、話し合う。
 こんな困難を抱えた今こそ、よい話し合いが必要であるのに、いっこうにうまくいかない。なぜだろう。話し合うことの教育が、結局、成功していないということだろうか。まことにむなしい。
 サイト管理人は、4度目の石巻から今日戻ってきた。震災後3ヶ月を迎えた被災地の深い疲労感。3ヶ月たって、さらにはっきりと見えてきた被害の甚大さと復興の難しさ…。話し合いが大事であるのに。

 
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by ohmurakokugo | 2011-06-13 23:32
自戒
 学習記録というのは怖いものでして、先生の失敗をいかんなく表しているといえると思います(笑)。冷や汗をかきながら見ました。「あのことを、あの人はこうとったのか」と思いますと、ほんとうに悲しかったですね。どうしたのか、なぜなのかと思って、心配いたしました。ですから、学習記録は、教師が自戒していくためにも大切なてびきでした。                          
                          『大村はまの国語教室 3』小学館
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by ohmurakokugo | 2011-06-10 11:41
学習記録を書くということ
 大事なことは、これを書きながら育った、あなたの身についた力です。…それがたいせつです。書いたものは紙くずになっても、それを書いたあなたの、身についた書く力、考える力、まとめる力、そういうふうなものは、この紙に書かれた学習記録とは別の値うちとして、あなたのたいせつな、生涯の持ちものです。
 記録は、あんまり、役に立つか立たぬかって、つきつめないで書いたほうがいいと思います。…書くことそのことが、書くその人の力ですから。それを書くことによって自分が育つからです。もうそれで書き手としてはじゅうぶんです。それがほんとうに役に立たない、もうふたたび見ることのないものであろうとも、役に立とうとも、そんなことはいくら考えてもわからないことです。確実なのは、ただ、書いた自分の身についた「書く力」だと思います。

                               『大村はま国語教室』
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by ohmurakokugo | 2011-06-09 08:21
ゼロならいいですが、マイナスになるのではないか
下手な発表を黙って聞いているかたがあるのですけれども、ああいうことはいけない、どっちのためにもだめだということをわかってほしいと思います。話し手のためにもむごいことですし、聞き手にはくだらないことです。なんのためにこの発表をさせたのか、教育効果がゼロ。ゼロならいいですが、マイナスになるのではないか。
                             『大村はまの国語教室』より

 
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by ohmurakokugo | 2011-06-08 14:09
賛成のとき、賛成と言うことから
 積極的に言うという気構えは持っているのだけれど、なにか言おう言おうと思うだけで、言うべきことがなかなか思い浮かばないという人もあるでしょう。そういう人は、こうしてごらんなさい。自分からよい意見を言おうというよりも、ほかの人の言うことをよく聞いて、その人の意見に賛成だったときに、賛成だということを、はっきり言うことから始めるといいのです。
                              『やさしい国語教室』
 

 今週土曜日は浦和で国語教育研究会があります。ほかの人の言うことをよく聞いて、賛成だったときに賛成とはっきり言い、賛成できないときに疑問を口にする、その絶好のチャンスです。ご参加を!
 当日受付もできますが、本会事務局アドレスに参加申し込みいただけると、受付が簡単です。

 平成23年度第13回国語教育研究会

【主  催】日本国語教育学会・南部国語の会
【共  催】大村はま記念国語教育の会
【日  時】平成23年6月11日(土)9:20~17:00
【会  場】浦和コミュニティセンター 第15集会室 浦和駅東口パルコ9階(徒歩1分)
◇研究主題 「豊かで確かなことばの力をはぐくむ国語教育の創造」
―豊かな言語活動が拓く国語単元学習の展開―                           
           
○研究1 実践研究発表・協議 (9:30~12:20)
提 案  
さいたま市立本太小学校           米玉利優子
前さいたま市立原山中学校               越智 宏明
埼玉県立浦和西高等学校              加藤 和江
司  会   山下 直(文部科学省教科書調査官)
指導講評
(小)武井悟(さいたま市立大牧小学校長)萩原昌好(前十文字学園女子大学教授)
(中)中村敏男(南部教育事務所主席指導主事)山下 直(文部科学省教科書調査官)
(高)熊谷芳郎(聖学院大学准教授) 石塚秀雄(日本教育大学院大学)  
           

○研究2 証言「元生徒が語る大村教室」             (13:10~14:20)
苅谷夏子(大村はま記念国語教育の会事務局長)
内海まゆみ(東京都目黒区立第八中学校)
司会 中山厚子(日本国語教育学会・大村はま記念国語教育の会常任理事)

○講演1 言語生活と言語文化            
桑原  隆 (早稲田大学教授)         (14:20~15:20) 

○講演2『国語教室の実際』に学ぶ国語科の授業づくり     (15:30~16:40)  
水戸部修治(文部科学省 教科調査官)

○展望   大内 敏光 (日本国語教育学会常任理事)   (16:40~16:55)



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by ohmurakokugo | 2011-06-07 13:41
せみが鳴くくらいにしか思っていない
 「勉強しなさい」などというのは、ことばのなかに入らないことばだと思っています。子どもたちはしょっちゅう聞かされていますので、せみが鳴くくらいにしか思っていないようなことばです。…勉強させたいとき、「勉強しなさい」というのが、一番駄目。    
                                『教室に魅力を』より

 「ことばのなかに入らないことば」というのが、実際、世の中にはけっこうな割合であるようだ。せみが鳴くくらいの雑音でしかないことば。ほとんど意味をもたず、「うるさい」と思われるだけかもしれないことば。言った本人だけが、満足することば。だれにも届かず、消えていくことば。

 ・・・聞く側として考えると、「まったく、そんなことばが多いものだ」と、いっそおもしろく思うくらいだ。

 ・・・言う側として考えると、呆然とする。私の発することばの何割が、雑音となっているのか?恐ろしい。
 
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by ohmurakokugo | 2011-06-06 06:55
  

大村はま記念国語教育の会のネット版会報。国語教師・大村はまについて、知り、考え、試し、自分の力にしたいと集まった会。ご入会を歓迎します。お問い合わせは hokokugo@gmail.com まで。
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