大村はまのことば ―なにを心配するか―
 ことばが悪いとよく人が言うでしょう。悪いというのは、そんなに心配しなくても、大人になって、赤恥かいて、たいてい直っていきます。ですからそんなに先生が、箸の上げ下ろしみたいにことばづかいを直したりする必要はないと思うのです。その証拠に、ここに若い男の先生がいて、私がいたとするでしょう。そうするとここへきた子どもは、絶対大丈夫、その若い先生と私とで、ことばづかいはきちっと違っています。そんなに利口だし、そんなに機敏なんですから、ことばづかいなどと心配しなくても、普通の人は大丈夫だと思っています。
 そうでなくて、本当にいやだと思うのは、心配に思うのは、ことばの貧しさです。表現することばが貧しいことです。これはほんとうに、人間の貧しさを表しているのではないでしょうか。考え方が浅くなったり、感じ方が鈍くなったり、荒くなったり、そういうことになっているしるしだと思うのです。


                        『教室をいきいきと』より



大村はま記念国語教育の会 事務局
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by ohmurakokugo | 2011-06-27 22:02

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