埼玉大会 参加者の声
 引き続き、11月13日の埼玉大会に参加してくださった方の感想をご紹介する。若い頃に、大村はま先生のことばを直接聞いた世代の校長先生である。現場で日々、一心に子どもに向き合っている方ならではの受け止めが印象深い。


         「ほんとうのかかわり」
                         深谷市立桜ヶ丘小学校 手計 茂
  
 人は、ほんとうの人とのかかわりの中で、ほんとうの人になっていく。
このことをさらに強く実感した、平成二十二年十一月十三日(土)であった。場所は、埼玉県のさいたま市民会館うらわ。
 このことに関連して、二点触れてみたい。
 一点目は、当日、心強く打たれ、学校で児童・生徒とかかわるときの指針としたい言葉とその振り返りをしてみたい。
 二点目は、今、私なりに、学校で考えておきたいことである。
 まず、一点目であるが、順不同で羅列したい。 ①書くことというと、大村先生の「中学作文」がすぐ思い浮かぶ。登壇された教え子の内海さんが、「五つの夜」(漱石の夢十夜を意識されていたようだと話された)を紹介された。この中で、別の人物になる(このときは、母の友だちになるとされたが)ことで、書く視点がさらに広がったと話されたが、改めて合点が行った。さらに、書きだしと結びまで触れたことに、胸が熱くなった。実践の要諦の一端だと我が意を得た。
 ②同じく教え子の苅谷さんの次の言葉。「材料に電圧をかけて、混ぜて息を吹き込む」。しかも、それを有機的なものにし、創造と意欲のエネルギーにすること。
 これらに四苦八苦して、思いどおりに、書かせられない私としては、教え子がそれを受け止めていたことに改めて驚嘆・尊敬する次第である。
 二点目は、「てびき」のことである。
 「学習のてびき」はまさに、見通しと振り返りの具体的なものであり、学習の原点だと感じた。
 学習指導要領で強調されているが、すでに大村先生が実践されていたことに敬意である。
 さらに、今の学校は「生活のてびき」「人間関係のてびき」が求められている。
 発達障害(傾向)と言われる、児童・生徒への対応がその一例である。これらの子どもたちは、概して、言語による自己表現が苦手である。感情の表わし方を知らない。自分の思いや願いをうまく伝えられない。そのために、攻撃的になるか、自己否定による多くの行動をとることが多い。
 学校では、この子どもたちの心根や心持を汲み取って接している。
「それは、こういうことなの」「こう言いたかったんじゃないの」などと言語化させている。しかし、トラブルは絶えない。
 「それでも」という接続詞を唱えて、育てるしかない。ほんとうのかかわりを求めている。
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by ohmurakokugo | 2010-12-08 16:54

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